2015年5月22日 05:22 | 無料公開
奈良県桜井市の纒向遺跡で見つかったバジルの花粉(金原正明奈良教育大教授提供)
邪馬台国の有力候補地・奈良県桜井市の纒向遺跡で22日までに、日本で自生しないバジルの花粉が見つかり、分析した奈良教育大の金原正明教授(環境考古学)らが論文発表した。弥生時代に中国から持ち込まれたとみられ、金原教授は「遺跡が大陸との交流の拠点だった事を裏付ける発見」としている。
花粉は、1991年の発掘調査で、遺跡の中心にある3世紀中ごろの溝の土から検出された。植物の特定は進んでいなかったが、金原教授らが現生のバジル花粉と比較し、判明した。
バジルはインドや東南アジアなどが原産。見つかった花粉は、国内最古のバジルの存在を裏付けるという。