保険金詐欺、男性に無罪 「供述の信用性に疑問」 

 知人らと共謀してうその診断書を作り、保険金35万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元保険代理店社員の男性(48)=堺市美原区=に、大阪地裁堺支部が無罪判決を言い渡したことが28日、弁護人への取材で分かった。15日付。求刑は懲役1年6月。

 2014年4月に逮捕、起訴された男性は、逮捕後の取り調べで「不正請求を知っていた」と自白。翌5月に保釈され、公判では「知らなかった」と否認していた。

 松本英男裁判官は自白の任意性を認めたが、不正請求と認識した時期について、主犯格の男の供述と矛盾すると指摘。「男性の供述の信用性に疑問がある」と共謀を認めなかった。


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