尼崎JR脱線事故発生から10年 3500人が慰霊の献花  

尼崎JR脱線事故現場の献花台に、子どもと花を供える人=25日午後、兵庫県尼崎市

 乗客106人が死亡した尼崎JR脱線事故は25日、発生から10年となった。事故は国や全国の鉄道事業者が安全に対する取り組みを見直す契機になり、JR西日本は安全管理体制について第三者機関の評価を受ける仕組みを今年から導入する。

 この日は兵庫県尼崎市で追悼慰霊式を開き、真鍋精志社長が事故をあらためて謝罪。遺族や友人らが演奏をささげたほか、会場の祭壇や事故現場には約3500人が献花して再発防止を誓った。

 午後には遺族とJR西の役員らが参加して「追悼と安全のつどい」が同市内で開かれ、今後の安全対策に期待や注文の声が相次いだ。


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