2015年4月25日 03:00 | 無料公開
エイズの治療に使われる抗ウイルス薬「アバカビル」が、ウイルスにより引き起こされる血液がんの一種に有効なことを京都大のチームが確かめ、24日付の海外の科学誌電子版に発表した。 アバカビルが抗がん作用を示したのは、成人T細胞白血病(ATL)。 高折晃史教授(血液内科)は「アバカビルの適用拡大を目指した治験を秋ごろから始め、ATLの新しい治療法開発につなげたい」と話した。 ATLはHTLV1というウイルスの感染により起きる。100万人以上の感染者が国内にいるとされ、年間の発症者数は千人前後。