2015年4月24日 21:10 | 無料公開
油のような液体が奈良県内の寺社でまかれた事件で、県教育委員会は24日、県内市町村の文化財担当者を集めた会議を開き、被害を受けた文化財はいずれも修復可能で、予算を確保し、早急に始めると明らかにした。 文化庁職員が4月中旬、奈良市の東大寺や桜井市の長谷寺、葛城市の当麻寺で、被害を受けた美術工芸品の修復を試験的に実施した。材質によって期間は異なるが、数種類の有機溶剤を塗り、付着した液体の成分を浮かして紙で吸収する作業を繰り返すことで修復できると判断したという。 修復費の補助金の対象は、建造物や美術工芸品の国宝9件、国重要文化財18件、県指定4件の計31件。