2015年3月29日 08:01 | 無料公開
ニューヨークで講演する建築家の坂茂氏=28日(共同)
【ニューヨーク共同】世界的な建築家で京都造形芸術大教授の坂茂氏が28日、ニューヨークで講演、東日本大震災や阪神大震災をはじめ世界の被災地で設計や建設を手掛けた仮設住宅について「家を失った人々のために自分の知識と経験を役立てたいと考えて取り組んできた」と紹介した。
災害支援を約20年前に始めたのは、建築家の顧客となることが多い「金と力がある特権階級」以外のためにも働くのが社会的な使命だと考えたからだった。
東日本大震災後、宮城県女川町にコンテナを積み重ねた3階建て仮設住宅をつくった際は「限られた平地を有効活用するのに複数階がいいと考えた」と説明。