香川県立高教諭に賠償命令 わいせつで元生徒自殺 

 香川県立高校の50代の男性教諭から繰り返しわいせつ行為を受けた元教え子の女性=当時(22)=が自殺に追い込まれたとして、高松市の両親が香川県と教諭に計4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、高松地裁は25日、教諭に750万円の支払いを命じた。

 福田修久裁判長は判決理由で「女性が自殺を考えた原因は教諭のわいせつ行為であると推認される」と指摘。県への請求は、公務中の行為ではないとして認めなかった。

 女性は大学の卒業論文作成で高校生の意識調査が必要となったことから、教諭の協力を得ようと県立高を何度か訪れたが、教諭に体を触られ、裸の写真を撮られるなどした。


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