2015年1月30日 17:56 | 無料公開
ニサンザイ古墳の周濠で、蓋形木製品の飾り部分が見つかった付近を調査する市職員ら=堺市
反正天皇の墓との説がある堺市北区の陵墓参考地「ニサンザイ古墳」(5世紀後半、全長約300メートル)の周濠から、蓋(きぬがさ)形木製品の飾り部分が見つかり、堺市文化財課が30日、発表した。
蓋は身分の高い人物にかざす傘。蓋形木製品の傘部分は応神天皇の墓とされる誉田御廟山古墳(大阪府羽曳野市)などで見つかっているが、飾り部分が見つかるのは珍しい。埋葬や祭祀で使ったとみられ、文化財課は「巨大古墳が造られた当初の様子を探る重要な史料」と話している。
飾り部分は長さ79センチ、幅14センチ、厚さ1センチで切り込みや透かしもあった。