転落死訴訟、遺族はブログ自粛を 和解条件に高校側要求 

 鳥取県米子市の私立米子北高で2009年、3年の女子生徒が転落死し、遺族が高校側の安全対策が不十分だったとして損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、高校側が和解条件として、母親(59)が事故について書いているブログの自粛や、記載内容の変更を求めていたことが21日、分かった。

 ブログで原因究明と再発防止を訴えてきた母親は「事故のない社会にしたいと声を上げているのに、制限されるのは納得がいかない」と反発し、和解を拒否。広島高裁松江支部は来年2月に判決を言い渡す見込みだ。

 米子北高は取材に「和解協議の内容は明らかにできない」としている。


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