毒ギョーザ、元従業員を書類送検 殺人未遂容疑で 

 2007~08年に起きた中国製ギョーザ中毒事件で、千葉、兵庫両県警は19日、殺人未遂容疑で、中国・河北省の製造元食品会社「天洋食品」の呂月庭・元臨時従業員(40)を書類送検した。

 元臨時従業員は、中国の裁判所で危険物質混入罪に問われ、無期懲役の判決が確定して収監されている。このため日本側の捜査は終結し、不起訴処分となる見通し。

 送検容疑は、07年10月、同社工場の冷凍庫で、冷凍ギョーザに有機リン系殺虫剤のメタミドホスを注射器で混入させ、07年12月から08年1月にかけ、冷凍ギョーザを食べた千葉と兵庫両県の3家族計10人を有機リン系薬物中毒にさせた疑い。


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