10月の消費支出4・0%減 7カ月連続マイナス  

 総務省が28日発表した10月の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は28万8579円で、物価変動を除いた実質で前年同月比4・0%減となった。消費税率が引き上げられた4月以降、7カ月連続のマイナス。減少幅は9月(5・6%減)からやや縮小したが、増税後の消費低迷が長引いていることが鮮明になった。

 増税や円安による物価上昇に賃上げが追いつかず、実質的な賃金は低下しており、消費者の節約志向は強い。消費の落ち込みが長期化するとデフレ脱却が困難になる恐れがあり、衆院選では家計支援策が各党の争点となっている。


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