ストロンチウム測定20分で 福島原発事故に活用へ 

ストロンチウムを測定する機器の前で説明する福島大の高貝慶隆准教授=27日午後、福島市

 福島大は27日、放射性物質のストロンチウム90の新たな分析手法を開発し、12月1日から東京電力福島第1原発で汚染水の分析に使用すると発表した。汚染水に含まれるストロンチウム90の濃度を測定する場合、従来は2週間から1カ月程度かかっていたが、新手法だと20分程度で測定できるという。

 開発したのは、福島大共生システム理工学類の高貝慶隆准教授(分析化学)を中心とするチームで、日本原子力研究開発機構や海洋研究開発機構などが参加。2011年夏ごろから開発を始めた。


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