2014年11月27日 03:01 | 無料公開
植物の光合成反応を担うタンパク質の構造を、原子レベルで解明することに岡山大の沈建仁教授(生化学)らのチームが成功し、27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。太陽光を使って、水からエネルギー源となる水素を生み出す「人工光合成」の開発に役立つと期待される。 沈教授らは2011年にもこのタンパク質を解析し、米科学誌サイエンスの同年の十大成果に選ばれていたが、さらに正確さを高めた。 チームは光合成のうち、水を酸素と水素イオンに分解する反応を起こす葉緑体のタンパク質について、結晶を作り、原子の位置やつながりを調べた。