「命のビザ」写真の主を特定 逃れたユダヤ女性、遺族に返還 

24日、ニューヨークの日本総領事公邸で、北出明氏(右)からソニア・リードさんの写真を受け取る長女デボラさん(共同)

 【ニューヨーク共同】「日本のシンドラー」とも呼ばれる元駐リトアニア領事代理、故杉原千畝氏の「命のビザ」で日本に渡ったユダヤ人のうち、日本の支援関係者に自身の写真を残したものの、消息が分からなくなっていた女性(故人)の身元が特定され、24日、ニューヨークで遺族に写真が返還された。

 女性はソニア・リードさん。第2次大戦中、ナチスの迫害から逃れ、旧ソ連から海路、日本へ渡った。その際、渡航を支援していた故大迫辰雄氏にポーランド語で「私を思い出してください」「すてきな日本人へ」と裏書きした写真を渡したという。


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