テルモ、患者の細胞で心不全治療 厚労省に承認申請 

 医療機器メーカーのテルモは31日、心不全患者の太ももから筋肉のもとになる細胞を取り出し、培養して治療に使用する「細胞シート」の製造販売の承認を、厚生労働省に申請したと発表した。このシートを患者の心臓に貼ると、既存の心筋と一緒に働き、機能回復が期待できるという。

 テルモは2007年に細胞シート開発に着手。患者の細胞を使うため、拒絶反応がないのが特長といい、同社は「今回の申請が承認されれば世界初の心筋再生医療製品になる」と説明している。

 厚労省は1~2年かけて承認するかどうかを判断する見通し。


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