職員の給与引き上げ勧告拒否 名古屋の河村市長 

 名古屋市の河村たかし市長が市職員の給与を引き上げるよう求めた市人事委員会の勧告を受け入れない意向を示していることが30日、市への取材で分かった。市が同日までに労働組合に伝えた。

 河村氏は「中小企業の給料は上がっていない」と理由を説明しているという。河村氏が勧告を受け入れない限り、給与は据え置かれる。人事委によると、自治体のトップが勧告を拒否するのは異例。

 人事委は9月、民間企業と比べ市職員の給与が低いとして、一般行政職員の月給を15年ぶりに、ボーナスに当たる期末・勤勉手当を7年ぶりに、それぞれ引き上げるよう勧告した。


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