2日連続で調査入れず、宮城 処分場候補地、住民反発で 

指定廃棄物の最終処分場建設に反対し気勢を上げる住民ら=25日午前、宮城県加美町

 環境省は25日、東電福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場建設に向けたボーリング調査のため、宮城県内の候補地3市町のうち加美町で準備作業に着手しようとしたが、住民の反発を受け撤収した。作業見合わせは2日連続。

 環境省は、加美町で開始できなければ、残る栗原市と大和町でも作業着手は難しいとみている。

 環境省職員らは午前8時半すぎ、候補地の加美町田代岳に入ろうとしたが、入り口付近で反対派住民が「候補地に適していない」とする抗議文を読み上げ制止。同省職員は「調査を継続するか本省に判断を仰ぐ」として引き下がった。今後の作業着手時期は未定。


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