御嶽山噴火で情報共有せず 周辺市町村、周知に差も 

 御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火前後、周辺4市町村の間で、火山情報を共有していなかったことが24日、各自治体への取材で分かった。噴火前は、それぞれの判断で火山性地震増加の情報を山小屋に伝えていたが、火山の専門家らは「同じ火山への対応なのだから、周辺の自治体は意思疎通をした上で、的確な情報伝達や避難誘導をするべきだ」と指摘する。噴火後、住民らへの周知には1時間以上の差が生じている。

 御嶽山噴火は27日で発生から1カ月を迎える。57人が死亡、6人は行方不明のままだ。山の安全をどう確保するのか、多くの課題が突きつけられている。


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