認知症当事者が政策提言 国内初の団体発足 

「日本認知症ワーキンググループ」が発足し、塩崎厚労相(左)に要望書を手渡す代表者の中村成信さん(右手前)ら=23日午前、厚労省

 認知症の人による国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」が発足した。当事者が診断後に適切な助言や支援を受けられずに孤立する「空白の期間」の解消などに向け、国の施策づくりに意見を反映させたり、社会の偏見をなくすための情報発信をしたりする。

 代表を務める神奈川県の中村成信さん(64)らが23日、塩崎恭久厚生労働相に当事者の意思を尊重した施策実現の要望書を提出。塩崎氏が「希望と尊厳を大事にしながら暮らせる社会づくりに取り組む」と述べると、中村さんは「認知症は生きる希望がなくなるという認識を打破したい」と応じた。

 グループは、今月11日に発足する。


  • LINEで送る