中越地震から10年、犠牲者追悼 「感謝忘れず前向きに」 

新潟県中越地震から10年を迎え「妙見メモリアルパーク」の献花台に花を供えて犠牲者の冥福を祈る女性=23日午前、新潟県小千谷市

 68人が犠牲となった2004年の新潟県中越地震から10年を迎えた23日、被害に遭った同県長岡市など各地域で追悼の行事が相次ぎ開かれた。「感謝の気持ちを忘れず前向きに生きたい」。午後1時からは、県や被災した6市による合同追悼式を長岡市内で開催。遺族らが犠牲者の冥福を祈った。谷井靖夫小千谷市長は式で「震災の教訓を次世代に受け継ぐことが私たちの義務だ。10年間を振り返り、明るい未来を願う」とあいさつした。

 地震では中山間地で土砂崩れなどの被害が多く、山古志村(現長岡市)では全村民約2200人が一時避難を強いられた。


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