訪朝日本人遺族、咸興の山で供養 雨の中、こぼれ落ちる涙 

日本人が埋葬されたとされる山を訪れた畦田八恵子さん(右)と兄の福島隆さん=21日、北朝鮮・咸興(共同)

 【咸興共同】終戦前後に現在の北朝鮮地域で死亡した日本人の墓参や慰霊のため訪朝している遺族らは21日、日本人約4千人が埋葬されたとみられる東部咸興の山を訪れ、涙をこぼしながら肉親の冥福を祈った。日本からの墓参団がこの山の訪問を許可されたのは初めてという。

 畔田八恵子さん(70)=千葉県茂原市=の父親は、1945年8月のソ連参戦後、北東部清津からの避難中に咸興で死亡した。畔田さんは雨に打たれながらひざまずき「今まで来られなくてごめんなさい」と何度も地面をたたいた。


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