不正送金の52口座凍結、警視庁 新種ウイルスで 

 警視庁サイバー犯罪対策課は16日、インターネットバンキングの安全性向上のために導入された「ワンタイムパスワード」を盗み取る新種のウイルスを調べた結果、不正送金に使われたとみられる四つの銀行の計52口座を確認し、凍結したと明らかにした。

 ワンタイムパスワードは、取引のたびに変わるため安全性が高いとされていたが、三井住友銀行が5月、同様の手口による不正送金の被害があったと公表していた。

 サイバー課によると、確認した52口座は大半が中国人名義。うち32口座で38件の不正送金、約1150万円の被害を確認。うち19件は現金が引き出される前に未然防止したという。


  • LINEで送る