救命胴衣用意せず川下り、岩手 園児死亡のいかだ転覆事故 

記者会見で謝罪し、頭を下げる花巻太陽の子保育園の瀬川とも子園長(右)=10日午前、岩手県花巻市

 岩手県花巻市の豊沢川で、「花巻太陽の子保育園」の行事中にいかだ三つが転覆して園児ら27人が投げ出され、うち園児1人が死亡した事故で、園が救命胴衣を用意せずに川下りをしていたことが10日、分かった。

 川遊びや海遊びは園の恒例行事だったが、いかだを使った川下りは今回が初めてだった。保護者にも救命胴衣がないことを説明していなかったといい、同日記者会見した瀬川とも子園長(65)は「安全管理が甘かった」と涙ながらに謝罪した。

 園によると、いかだはネット情報などを基にした手作りで、各いかだに浮輪代わりにビート板を2枚ずつ備えていた。


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