避難住民にエコノミー症候群兆候 検診で血栓、広島土砂災害 

 広島市の土砂災害で、避難所生活を送る住民23人のうち4分の1を超える6人に、「エコノミークラス症候群」の兆候とされる血栓が静脈中にできていたことが29日、新潟大大学院講師の榛沢和彦医師らによる検診で分かった。避難所で生活する人はなお約1200人いて、窮屈な生活は長期化することも懸念されており、健康対策は急務となっている。

 エコノミークラス症候群は、長時間座ったままなど同じ姿勢を保つことで足や腕がうっ血し、血栓ができる症状。一般的に血栓の発生率は4%程度とされており、10%を超えるのは異常な状態という。


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