漱石の子規宛て手紙発見 深い友情、未発表2句も 

夏目漱石が正岡子規に宛てた手紙の一部。「升(のぼる)」は子規のこと。「愚陀仏(ぐだぶつ)」は漱石の俳号

 作家の夏目漱石(1867~1916年)が俳人の正岡子規(1867~1902年)に宛てた手紙が見つかったことが、23日までに分かった。第一高等中学校時代からの友人である子規との深い友情関係をあらためて示す内容。未発表句2句を含む俳句9句も書かれている。

 手紙には23日という日付が記され、内容から、熊本の第五高等学校教授を務めていた1897年8月とみられる。東京都小金井市で古書店を営む男性が今年7月、15年ほど前にまとめて入手した美術品の中に紛れ込んでいたことに気づいた。国文学研究資料館助教の野網摩利子さんらが漱石の筆跡であることを確認した。


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