小田急線騒音訴訟で和解が成立 住民に5500万円支払い 

小田急線騒音訴訟で和解が成立し、記者会見する原告弁護団の斎藤驍団長(右から2人目)ら=31日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京の小田急線の高架複々線化で騒音被害などを受けたとして、沿線住民らが小田急電鉄に損害賠償を求めた訴訟は31日、東京高裁(菊池洋一裁判長)で和解が成立した。小田急が住民らに計5500万円を支払う。2010年の一審東京地裁判決は、計1100万円余りの賠償を命じていた。

 騒音訴訟の対象となったのは代々木上原(東京都渋谷区)―喜多見(世田谷区)間。国の公害等調整委員会が1998年7月、小田急に騒音レベルが70デシベル以上となる住民を対象に賠償するよう裁定を出したが、一部の住民が基準などを不服として提訴していた。


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