大阪府警が89人処分 事件8万件、統計申告せず 

 大阪府警は30日、2008~12年の5年間に認知した事件のうち約1割に当たる計8万1307件を、警察庁が治安の指標としてまとめる犯罪統計に申告していなかったとする調査結果を明らかにした。管内全65署が過少申告に関わり、同日付で当時の刑事部刑事総務課長や署長ら89人を本部長注意などの処分に、統計担当の係長ら179人に業務指導をした。懲戒処分はなかった。

 府内では10~12年、街頭犯罪の総数が東京都を下回り、00年以降続いた全国最悪を脱したとしていたが、実際はワーストのままだった。府警は警察庁と統計の是正方法を協議している。


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