2014年7月21日 19:04 | 無料公開
２０日、ウクライナ東部ドネツク州グラボボ近郊で、墜落したマレーシア航空機の残骸を重機で動かす救難要員（ロイター＝共同）
【ハリコフ共同】２９８人が死亡したウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜で、現地を実効支配する親ロシア派組織が２１日までに、墜落現場の残骸を重機で動かす作業を始めた。ＡＰ通信などが報じた。原因究明のための現場保存が困難になりつつある。犠牲者の遺体の調査なども遅れており、早期引き渡しを求める各国は強く反発。親ロ派と後ろ盾のロシアに対する圧力を強めた。
親ロ派組織は欧州安保協力機構（ＯＳＣＥ）などが派遣した国際調査団の活動を依然として厳しく制限している。遺体は夏の高温で損傷が進んでいるが、引き渡しの見通しは立っていない。
