海自いじめ訴訟、確定へ 「判決重い」と防衛相 

 小野寺五典防衛相は25日の閣議後記者会見で、海上自衛隊による文書隠蔽や上司の責任を認めた護衛艦「たちかぜ」のいじめ自殺訴訟の東京高裁判決について「しっかりと受け止める。判決は大変重い」と強調し、上告を断念する意向を表明した。原告の遺族も上告しない意向で、国側に約7300万円の損害賠償を命じた判決が確定する。

 また防衛省は25日、文書隠蔽を内部告発した3等海佐(46)を処分しない方針を固めた。同省関係者が明らかにした。小野寺防衛相は会見で「公益通報を理由に不利益なことをしてはならない。判決で隠蔽が指摘されているのを勘案する」と述べた。


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