高浜原発、年内再稼働は困難 関電、全原発停止長期化へ 

 関西電力が再稼働を目指す高浜原発3、4号機(福井県高浜町)に関し、追加の耐震工事の必要性を検証するのに数カ月かかる見通しであることが24日、分かった。震源となる断層の深さを浅く想定し直したためで、2014年内の運転再開が困難な情勢だ。

 震源により近い大飯原発(福井県おおい町)は14年度内の再稼働が難しく、関電の全原発の停止は長期化する。15年3月期連結決算で純損益の4年連続赤字を避けるため、再値上げに向けた検討に踏み込む可能性が出てきた。

 関電は23日の原子力規制委員会の審査会合で、大飯、高浜両原発について、断層の深さを従来想定より厳しく見積もった。


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