宮城県山元町長選で現職が再選 市街地集約化に一定の信任 

宮城県山元町長選で再選が決まり、万歳する斎藤俊夫氏(中央)=20日夜、山元町

 東日本大震災の津波で町の約4割が浸水する被害に遭った宮城県山元町で20日、任期満了に伴う町長選が投開票され、無所属現職の斎藤俊夫氏(65)が無所属で元町長の森久一氏(68)を破り、再選を果たした。投票率は70・44%。

 復興に向け、町中心部の3カ所に宅地や商業施設を造成し、被災地域を集約する「コンパクトシティー構想」の是非が最大の争点で、町が進める構想の実現に一定の信任を得た形。得票数は斎藤氏3983票、森氏3789票で、わずか194票差だった。

 斎藤氏は「議会や町民の皆さんと今まで以上に連携を強め、将来に誇れる町づくりに全力投球したい」と述べた。


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