2014年4月19日 07:00 | 無料公開
太宰治が井伏鱒二に宛てた手紙。「結婚は、家庭は、努力であると思ひます」とつづっている（神奈川近代文学館提供）
作家の太宰治（１９０９～４８年）が井伏鱒二（１８９８～１９９３年）夫妻に宛てた手紙やはがき計１２通が１８日までに、井伏の遺族から神奈川近代文学館（横浜市中区）に寄贈された。井伏夫妻の世話によって美知子夫人と結ばれた太宰が結婚生活への努力を誓う“誓約書”も含まれる。同館で開催中の「生誕１０５年太宰治展」で１９日から追加展示される。
同館によると、書簡１２通は３５年から４５年にかけて書かれ、いずれも「太宰治全集」に収録されている。井伏の妻節代さんが今年２月に亡くなり、遺品を整理していた遺族が見つけて同館に連絡、寄贈した。
