ルネサス、山形の工場閉鎖を検討 売却頓挫 

 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスが、デジタル家電に使うシステムLSI(高密度集積回路)の主力生産拠点である鶴岡工場(山形県鶴岡市)に関し、閉鎖も含めた大幅な縮小を検討していることが27日、分かった。海外メーカーへの売却が頓挫したためだ。

 900人超の従業員(2013年4月1日時点)は、早期退職の募集やグループ内の配置転換で対応する方向だ。

 システムLSIは、演算処理やデータ保存などの複数の機能を一つのチップにまとめた高度な半導体。鶴岡工場では最先端の製品を量産していたが、主力だった家庭用ゲーム機向けの需要が低迷し採算が悪化していた。


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