横須賀に巨大津波実験施設 防波堤の影響調査へ 

地震や津波が防波堤などに与える影響を調べる世界最大規模の実験施設=1日午後、神奈川県横須賀市

 神奈川県横須賀市の独立行政法人「港湾空港技術研究所」は1日、地震や津波が防波堤などに与える影響を模型で調べる世界最大規模の実験施設を関係者に公開した。防災対策強化に役立てるのが狙い。

 2000年に開発した津波再現装置に、揺れを加える「水中振動台」を追加した用水路のような形状で、長さ184メートル、幅3・5メートル、深さ最大12メートル。東日本大震災で東北地方沿岸が受けた揺れの数倍に相当する最大約1500ガルの加速度の揺れが再現できる。

 これまでの施設は、最大600ガルの地震の再現が可能だったが、東日本大震災で被害想定を見直す必要性が生じた。


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