雑種ウミガメの産卵初確認 純粋種の保存に影響も 

産卵のため上陸したアカウミガメとタイマイの雑種=26日夜、鹿児島県龍郷町(日本ウミガメ協議会提供)

 鹿児島県・奄美大島の龍郷町の砂浜で、アカウミガメとタイマイの雑種が産卵しているのを確認したとNPO法人「日本ウミガメ協議会」(大阪府)などが28日、発表した。ウミガメの雑種の産卵が確認されたのは日本では初めて。専門家は「純粋な種の保存への重大な脅威だ」と心配している。

 龍郷町で記者会見した同協議会の石原孝主任研究員によると、26日夜、龍郷町の渡連海岸で体長約80センチのウミガメが産卵しているのを確認した。大きさや頭の特徴はアカウミガメ、甲羅のふちの切れ込みなどはタイマイの特徴があった。


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