浜松で死者2万3千人と想定 静岡県が南海トラフ地震で 

 静岡県は27日、東日本大震災を踏まえて策定を進めていた第4次地震被害想定をまとめた。マグニチュード(M)9級の南海トラフ地震では、県全体の死者が最悪で10万5千人となり、津波や建物の倒壊、火災などにより静岡市で1万2700人、浜松市で2万3180人がそれぞれ死亡すると予測した。

 原発事故や富士山噴火への対応を初めて盛り込み、放射性物質の拡散や降灰により救助活動が困難になったり、避難所や物資が不足したりする可能性を指摘した。

 県全体の死者のうち、9万6千人が津波による犠牲。昨年8月に内閣府が示した想定と同水準で、津波被害の大きさが浮き彫りとなった。


  • LINEで送る