大王製紙、社長再任を可決 北越紀州の反対退ける 

 大王製紙が27日、愛媛県四国中央市で開いた株主総会は、佐光正義社長の再任を可決した。大王との関係に不和が生じている資本・業務提携先で筆頭株主の北越紀州製紙が佐光社長の再任に反対したが、他の株主の賛同を得られなかった。

 北越紀州は、大王の元グループ企業の株取引に不正な行為があったなどとして「ガバナンス(企業統治)の機能不全の改善を促すために必要な措置だ」と主張。佐光社長は総会の冒頭、外部の調査委員会が問題ないと結論付けているとして「不正がないことは客観的に明らかになっている」と反論した。

 北越紀州は大王株の約2割を保有している。


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