イラクで多発テロ、30人死亡 シーア派狙う 

16日、イラク南部バスラで起きた爆弾テロの現場(ロイター=共同)

 【カイロ共同】イラクの南部バスラ、中部ナジャフやクートなど約10カ所で16日、自動車爆弾や銃撃などによる多発テロがあり、ロイター通信によると少なくとも計30人が死亡した。犯行声明は出ていないが、主にイスラム教シーア派地域が狙われており、国際テロ組織アルカイダ系のスンニ派武装勢力の犯行とみられる。

 イラクでは、シーア派のマリキ首相が独裁を図っているとしてスンニ派が反政府運動を展開。これに便乗する格好でアルカイダ系武装勢力がテロを活発化させ、シーア派の報復とみられるテロも起きている。5月の月間死者数は千人を超え、過去約5年で最悪となった。


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