文科省、脳解明へ10年計画 研究構想を発表 

 文部科学省は6日、霊長類の脳活動の全容を今後10年かけて解明する研究に乗り出す構想を明らかにした。精神や神経の疾患の治療につなげることを狙い、脳の回路を詳細に解析。神経細胞の働きを脳の地図として表すことを目標とする。

 文科省の審議会で構想を発表、総額で数百億円規模を見込んでいる。今後、作業部会で詳細を検討し、2014年度予算の概算要求に盛り込む方針。

 文科省は、遺伝子改変技術などで日本が先行している小型のサルの仲間マーモセットを研究対象に想定。レーザー光や蛍光の顕微鏡など、これまでの脳研究で培った日本が得意とする技術を応用して解析する。


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