三陸沖の調査捕鯨、過去最少 悪天候で34頭 

 宮城県三陸沖のミンククジラを対象にした本年度の調査捕鯨が終了し、地域捕鯨推進協会などでつくる調査団(安永玄太団長)が5日、結果の概要を発表した。悪天候の影響で2003年度の調査開始以降最少の計34頭しか捕獲できなかった。

 調査は4月18日から6月3日まで、東日本大震災から復旧中の鮎川漁港(石巻市)を拠点に実施。捕獲したのは雄、雌各17頭ずつで、例年に比べ小型のものが多かった。

 このうち、仙台湾内で捕獲した22頭の胃の内容物から主要な餌を調べたところ、イカナゴの稚魚(コウナゴ)と判明。これまでの調査では、イカナゴの成魚(メロウド)が中心だったという。


  • LINEで送る