日米、宇宙ごみ対策で協力強化 人工衛星との衝突事故防止で 

 岸田文雄外相は28日の記者会見で、ロケット部品など宇宙空間を漂う「宇宙ごみ」が人工衛星と衝突する事故を防ぐため、日米両政府が情報面での協力強化で合意したと発表した。これまでも情報交換してきたが、宇宙ごみの軌道に関する詳細な情報がより早い段階で米国から日本に伝わるようになる。

 岸田氏は「日米宇宙協力の具体的な進展の一つとして意義深い。引き続き協力を推進する」と述べた。

 日本側は今後の課題として、宇宙航空研究開発機構などが持つ宇宙観測データを米側に提供することを検討している。

 宇宙ごみは中国による2007年の人工衛星破壊実験などで大幅に増えたとされる。


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