宮城の8園児死亡で賠償提訴 幼稚園バス津波被災で遺族 

 宮城県山元町の私立ふじ幼稚園の送迎バスが、東日本大震災の津波にのみ込まれて園児8人と職員が死亡したのは、園側の安全配慮義務違反が原因だとして、園児6人の遺族が27日までに、園を経営する学校法人などに計約2億5千万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。提訴は4月25日付。

 訴状などによると、2011年3月11日の地震発生後、幼稚園の職員が園舎内は危険と判断、園児51人を送迎バス2台の中に避難させた後、津波が襲来した。1台のバスでは職員が園児をバスの屋根に脱出させたが、園児7人が車外に押し出されるなどして死亡。もう1台のバスでも園児1人と職員1人が死亡した。


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