2013年5月24日 06:29 | 無料公開
【モスクワ共同】北極海の氷上に設置されたロシアの環境観測基地「北極40」が、温暖化による予想を超える氷の融解で水没の恐れが出てきた。同国天然資源環境省は23日、原子力砕氷船を近く派遣し、基地にいる同国の科学者16人を脱出させることを決めた。 同省やタス通信などによると、基地は昨年10月に設置。今年9月まで運営する予定だったが、異常な高温により基地周辺の氷床の崩壊が進み、活動が難しくなった上、人命の危機が生じた。基地が水没すれば環境汚染の恐れもあるという。 救助に当たる砕氷船は近く北部ムルマンスクを出港し、6月上旬にも基地付近に到達する。