中学校でのいじめで重傷と提訴 パキスタン国籍の少年ら 

校内でいじめを受けたとして香川県綾川町などを提訴し、記者会見するパキスタン国籍の少年側弁護団=21日午後、高松市

 香川県綾川町の町立中学に通うパキスタン国籍の少年(13)が校内でいじめを受け重傷を負ったとして、少年と両親が21日、いじめたとされる生徒1人とその両親、町に慰謝料など計約278万円の損害賠償を求め、高松地裁に提訴した。

 訴状などによると、少年は昨年4月、町立中に入学以降、同じクラスの生徒4人から「国へ帰れ」などと暴言を吐かれた。同11月、廊下を通行中、別のクラスの少年から足をかけられて転倒、重傷を負い、現在も通院中という。

 提訴後に記者会見した原告側の川城政人弁護士は「学校はいじめの実態を調査すると言っていたが、連絡がなく提訴した」と話した。


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