宮城沖の海底津波計、使用不能に 検知遅れる恐れ 

 気象庁は7日、沿岸到達前の津波を捉えて津波警報の精度を向上させるため宮城県沖に設置した「ブイ式海底津波計」の通信用ブイが海流に流され、5日午後4時すぎからデータが送信されなくなったと発表した。

 気象庁によると、宮城県から茨城県沖で津波が発生した場合、検知や警報の更新が最大で約10分遅れる可能性がある。警報第1報の発表には地震計のデータを用いており、影響はない。予備のブイを設置するなどして復旧を目指す。

 海底の津波計から音響通信でデータを受け取り気象庁に送るブイで、宮城県沖約350キロに設置されていた。


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