裏金2億円、私的流用 妙智会教団の代表役員  

 東京都渋谷区に本部があり、信者数約70万人(2011年末現在)の宗教法人「妙智会教団」が祭りなどで得た収入を簿外で処理して裏金にし、12年までの5年間に約2億円を宮本恵司代表役員(57)が私的な飲食、旅行などに使っていたことが23日、関係者への取材で分かった。

 東京国税局は教団への税務調査で、約2億円は代表役員への実質的な給与に当たり、所得税約8千万円の源泉徴収を免れたと指摘した。追徴税額は、簿外処理が悪質な仮装隠蔽に当たるとされたため、重加算税や不納付加算税を含めて約1億円とみられる。


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