落ちる直前、高温に ブラックホールに迫る 

ブラックホールとされる「はくちょう座X1」の想像図(理化学研究所提供)

 ブラックホールとみられている天体に向かって落ちていくガスの集まりが、消えてなくなる100分の1秒前に、10億度という高温になる様子を捉えたと理化学研究所などのチームが4日発表した。

 現在、ある天体が本当にブラックホールかどうかを決める手だてはない。だが今回観測した現象は、質量が大きく、特殊な構造を持つ天体でしか起きないと考えられることから、チームは「ブラックホールの存在を証明する方法になるのではないか」としている。

 天体の重力エネルギーにより高温になったガスは、エックス線を検出できる装置で観測すると、明るく輝いているように見えるという。


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