2013年4月4日 19:09 | 無料公開
ブラックホールとされる「はくちょう座X1」の想像図(理化学研究所提供)
ブラックホールとみられている天体に向かって落ちていくガスの集まりが、消えてなくなる100分の1秒前に、10億度という高温になる様子を捉えたと理化学研究所などのチームが4日発表した。
現在、ある天体が本当にブラックホールかどうかを決める手だてはない。だが今回観測した現象は、質量が大きく、特殊な構造を持つ天体でしか起きないと考えられることから、チームは「ブラックホールの存在を証明する方法になるのではないか」としている。
天体の重力エネルギーにより高温になったガスは、エックス線を検出できる装置で観測すると、明るく輝いているように見えるという。