立山連峰で4番目氷河か 全長200メートル、流動確認 

立山連峰・剣岳の「池ノ谷右俣雪渓」=2012年10月(立山カルデラ砂防博物館提供)

 富山県の立山カルデラ砂防博物館(同県立山町)の調査チームは29日、埼玉県で開かれた日本地理学会で、富山県の立山連峰・剣岳(2999メートル)の雪渓で見つかった氷の塊「氷体」がゆっくり動いており、国内4番目の氷河の可能性が高いと発表した。

 博物館の飯田肇学芸課長(57)によると、氷体は剣岳西側の斜面にある「池ノ谷右俣雪渓」で見つかり、全長約200メートル、幅は最大で約50メートル、厚さは最大で約40メートル。昨年9~10月、全地球測位システム(GPS)などを使い2カ所で調査した結果、水平距離で月に11センチと15センチの流動が確認された。


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