活断層誤認「経験不足」と地震研 都市部の調査に難しさ 

 立川断層(東京都立川市など)の調査で人工構造物を活断層がずれた痕跡と誤認した東京大地震研究所の石山達也助教は28日、「大規模な工場跡地での調査はあまりない」と述べ、大規模な開発のあった場所での調査は経験不足だったことを認めた。地形や地層の変化が激しい都市部での活断層調査の難しさをにじませた。

 人里離れた山間部であれば、地層や地形は自然の状態を保っていることもある。だが都市部では活断層ではなく、建築工事などで地層がかく乱されることがあり、調査には慎重さが求められる。

 石山助教は「予想もしない構造物があるということがよく分かった」と反省の弁を述べた。


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