口蹄疫、アジアから侵入と推定 詳細経路判明せず 

 農林水産省は27日、宮崎県で2010年4月に発生した口蹄疫について、東アジア地域で当時流行したウイルスが、人や輸入畜産物などを介して日本に侵入したと推定される、とする調査の最終報告を発表した。ただ10年11月の中間報告と同様の結果で、詳細な経路の特定ができないまま調査は終了した。

 今回は、日本で採取した口蹄疫のウイルスの遺伝子が同時期に中国で採取したウイルスと99・5%一致したことが新たに判明。中間報告にあった香港と韓国、ロシアで得たウイルスとの一致率の結果を上回ったが、農水省は「中国から直接入ったといえるほどの差は認められない」と説明している。


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